三級整備士(ガソリン)学科の計算問題 16の型と解き方
三級自動車ガソリン・エンジンの学科試験には、毎回いくつか計算の問題が出ます。計算は、公式の形と単位のそろえ方を覚えておけば、手順どおりに解けます。ここでは、学科で出てくる種類の計算を16の型に分けて、公式と例題をまとめました。例題は、このサイトのために作ったもので、過去の試験問題ではありません。
計算の3つのコツ
- 単位を先にそろえる
行程容積は cm、ピストンの速さは m で計算します。mm のまま計算して、答えが10倍・100倍ずれるのが、いちばん多い間違いです。 - 公式の「形」で覚える
たとえば圧縮比は「全体 ÷ 燃焼室」です。形で覚えておくと、逆算の問題(燃焼室の容積を求める)にも使えます。 - 選択肢で見当をつける
四肢択一なので、ざっと計算して桁が合う選択肢を先に絞ると、時間を節約できます。
例題は、π を 3.14 として計算しています。
エンジンの計算(9つの型)
- 1シリンダの行程容積アプリで無料Vs = (π/4) × D² × S
- 総排気量アプリで無料V = (π/4) × D² × S × N
- 圧縮比アプリで無料ε = (Vs + Vc) ÷ Vc
- 燃焼室の容積(圧縮比から逆算)Vc = Vs ÷ (ε − 1)
- ピストンの平均速度v = 2 × S × n ÷ 60
- 軸出力P = 2π × n × T ÷ 60 ÷ 1,000
- トルクT = F × r
- クランク軸とカム軸の回転カム軸の回転 = クランク軸の回転 ÷ 2
- プーリ・ギヤの回転比従動側の回転 = 駆動側の回転 × 駆動側の歯数(または径)÷ 従動側の歯数(または径)
電気の計算(7つの型)
- オームの法則アプリで無料V = I × R(I = V ÷ R、R = V ÷ I)
- 直列の合成抵抗R = R1 + R2 + …
- 並列の合成抵抗1/R = 1/R1 + 1/R2(2本のときは R = R1 × R2 ÷ (R1 + R2))
- 電力P = V × I = I² × R = V² ÷ R
- 電力量W = P × t
- バッテリの直列・並列接続直列:電圧は足し算、容量は1個分。並列:電圧は1個分、容量は足し算。
- バッテリの放電時間(理想化した計算)時間 = 容量 ÷ 放電電流