圧縮比の求め方(三級整備士・ガソリンの学科)
圧縮比とは
圧縮比は、シリンダの中の混合気を、どれだけ小さく押し縮めるかを表す数です。ピストンが下死点にあるときの容積(行程容積+燃焼室の容積)を、上死点にあるときの容積(燃焼室の容積)で割って求めます。単位はありません。
公式と単位
ε = (Vs + Vc) ÷ Vc
- ε:圧縮比(単位なし)
- Vs:行程容積〔cm³〕
- Vc:燃焼室の容積〔cm³〕
Vs と Vc は同じ単位(cm³)で、どちらも1シリンダ分の値を使います。
例題
問題行程容積 450cm³、燃焼室の容積 50cm³ のときの圧縮比は?
解き方
- 下死点のときの容積(全体)を出します。450 + 50 = 500(cm³)
- 燃焼室の容積で割ります。500 ÷ 50 = 10
答え10
「全体 ÷ 燃焼室」という形で覚えておくと、燃焼室の容積を求める逆算の問題にも使えます。
よくある間違い
- 燃焼室の容積を足し忘れる。450 ÷ 50 = 9 となってしまいます。
- 分母に行程容積を使う。500 ÷ 450 ≒ 1.1 のような、小さすぎる値になります。
- 総排気量(全シリンダ分)を、そのまま Vs に入れる。Vs は1シリンダ分の値です。